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改定・フッ素を塗る

2019.09.13(金)

今回の担当 歯科衛生士 高田浩美
 
改定・フッ素を塗る=歯質を強くしてむし歯になりづらい歯にしていく、むし歯菌の活動をおさえることができる、再石灰化を促進するのですが、使い方、使う時期を知っていただくことによってより効果を期待できます。
‘乳歯’はもともと永久歯よりエナメル質が薄くよわいのでむし歯になりやすいです。
定期的にフッ素を塗ることで歯質を強くします。‘生え始めの永久歯’は歯質が柔らかいのでフッ素を取り込みやすく効果が大変期待できます。‘成人の方’へのフッ素も有効でむし歯になりやすいところを集中して予防していきます。また歯周病になると歯ぐきがやせて象牙質、セメント質がでてきます。硬いエナメル質に比べるとむし歯になりやすいです。フッ素を塗ることによって象牙質、セメント質を強くすることができますし再石灰化にも貢献します。
2017年3月から市販で購入できるフッ素濃度が950ppmから1450ppmに上がりよりむし歯予防効果が期待できるようになりました。使用する際は月齢にあわせたものまた注意書き、説明書をお読みいただき有効に使っていただきたいと思います。
 
‘自宅でできるフッ素塗布の方法’として、歯磨き粉(450ppm~1.450ppm)を使う、フッ素入りのジェル(450ppm~1.450ppm)を使う。フッ素の洗口法(220~900ppm)があります。歯磨き粉を使う方法は歯磨き後のうがいを1~2回する程度で止めておくことによって歯磨き粉の中に入っているフッ素をお口の中に残しておけます。フッ素入りのジェルはもっとも効果の高い方法です。ジェルはお口のなかに長く残ってくれるために予防効果があがります。洗口法はジェルの味やぬめりが嫌いな方はフッ素の洗口剤がお勧めです。歯磨き粉のフッ素効果よりも確実に洗口法のほうがお口の中にフッ素が残ります。
 
一般に購入できるフッ素の種類と濃度
■チェックアップジェル(バナナ)
濃度 500ppm フッ化ナトリウム  一回使用量 切った爪程度の量
使用方法 歯ブラシ、綿棒等で塗布。1回洗口する。
 
■チェックアップジェル(ピーチ、グレープ、レモンティー)
濃度 950ppm フッ化ナトリウム  一回使用量 1~2cm程度、
使用方法 歯ブラシ、綿棒等で塗布。一回洗口する。
 
■チェックアップジェル(ミント)
濃度 1.450pm フッ化ナトリウム/塩化セチルピリジニウム  一回使用量 1~2cm程度、
使用方法 歯ブラシ等で塗布後、一回洗口する。
 
■チェックアップルートケア
濃度 1.450ppm フッ化ナトリウム/硝酸カリウム、塩化セチルピリヂニウム 一回使用量 1~2㎝程度
使用方法 歯ブラシ等で塗布後、一回洗口する。
 
■コンクールジェルコート
濃度 950ppm フッ化ナトリウム、一回使用量 1~2cm程度、
使用方法 就寝前、歯磨き後塗ってから1~2回ゆすぐ
 
■ホームジェル(ノーフレーバー、バブルガム、みかん、グレープ、レッドベリー、ミント)
濃度 970ppm フッ化第一スズ  一回使用量 1~2cm程度
使用方法 歯ブラシ、綿棒等で塗布。

 

■フッ素洗口剤
濃度 225ppm~900ppm フッ化ナトリウム、一回使用量 計量カップ一杯
使用方法 一回量を口に含み10~30秒くらいうがいをする。
 
‘歯医者で塗るフッ素’は、一般には購入することができない濃度の高いものです(9000ppm)。3~6ヶ月に一回行います。PMTCやPTC(専用の器具をつかって歯を磨く処置)をしてからのほうがフッ素が歯に取り込まれやすいです。松村歯科では院長がフィンランドに行ったときに買ってきた超高濃度のフッ素(22500ppm)があります。これは初期むし歯に塗るとさらに再石灰化が期待できます。
 
フッ素を使用する注意点
フッ素は自然界に存在するもので、量を間違わなければ安全なものです。海外ではフッ素の錠剤等も売られているくらいです。歯医者で行うフッ素塗布も自宅で行うフッ素塗布も、使う量の10倍塗ったとしても体には影響がありません。適切な量を適切な期間で定期的に塗布することで効果を期待できます。
 
最近私が思うこと・・・フッ素を塗ってほしい・・・と来院する方が増えています。
予防=フッ素を塗る。ということが少しずつでも浸透してきていることすごくうれしく思います。
歯医者=むし歯、歯周病の治療ではなく歯医者=歯をきれいにして予防をするところと言う認識の方が一人でも多く増えるよう、一本でも多くの歯を残せるようこれからもいろいろな情報を発信していきます(^。^)y-.。o